ヘッジファンドに対する誤解!
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「ヘッジファンド」 と聞くと、 「危険な取引をする」 、 「ハゲタカのように日本を買い漁っている」 、 「巨大な投機マネー」 といったイメージを持っている人が非常に多いと思います。 世界に 8000 本以上あるといわれるヘッジファンドの一部には、 「危険な取引をするヘッジファンド」 もあります。また、日本株を買っているヘッジファンドもあります。しかし、実際にヘッジファンドの多くは、 「適正な規模で安全性の高い安定した高利回りのファンド」 なのです。「ヘッジファンド」という名称は、 「法的な基準での分類」 のひとつで「危険なファンドの代名詞」では決してありません。。
アメリカでは、ファンドの基準によって 「ミューチュアル・ファンド」 (日本では投資信託をさします)と 「ヘッジファンド」 に区分されています。※ 1
その違いは、 SEC (証券取引等監視委員会)に登録され、証券会社で売られている 「公募のファンド」 を 「ミューチュアル・ファンド」 と言い、 SEC に登録されていない 「私募のファンド」 を 「ヘッジファンド」 と呼んでいます。※ 2
「ミューチュアル・ファンド」は、 「 SEC の規制の中で運用」 しなければいけません。
規制に従って、ブル(強気)のファンドは買いから、ベア(弱気)のファンドは売りからと決められた取引しかできません。
ブルのファンドは株が下がると損をし、ベアのファンドは株が上がると損をします。
SEC に登録していない「ヘッジファンド」は買いからでも売りからでも取引ができるので 「マーケットの動きに対し臨機応変に運用をする」 ことができます。
また、 SEC の規制には 「細かな規定」 があり、運用方針の変更を簡単にすることができないようになっています。
投資家保護を目的として作られた SEC の規制ですが、その規制が運用については 「様々な弊害」 を生んでいます。
例えば、 「回転売買(何回も売買を繰り返す取引)を禁止した規定」 があるために、 「僅か 1 %の利益を着実に積上げ、年間に 20 %以上の利益を出す手法のファンド」 は許可されません。
この手法は、地味ですが堅実に長期に渡って利益を出していくものなのです。
したがって、この運用手法のファンドは「ヘッジファンド」として組成されなければならないのです。
また、 SEC の規制によってファンドの組成ができない非常に堅実な取引もあります。
「転換社債(株式に換えることができる社債)と株式の裁定取引」 もそうです。※ 3
同一の会社の転換社債を買って株式を「つなぎ売り」してその差額を稼ぐ堅実な取引ですが、 SEC は、「つなぎ売り」を「空売り」として判断します。※ 4
この他にも多くの規制があるために、「ミューチュアル・ファンド」は様々な収益機会を逃しています。
したがって、それらの堅実な取引を含めて「ミューチュアル・ファンド」にできない収益機会に対する取引をするファンドが「ヘッジファンド」なのです。
※ 1 米国では「ミューチュアル・ファンド」、英国を中心とした欧州では「ユニット・トラスト」、日本では「投資信託」と呼んでいます。日本の金融庁が米国の SEC の役割をしており、「投資信託」にも様々な規制がありす。
※ 2 ヘッジファンドが SEC に登録されていなくても、 ヘッジファンドの運用会社が SEC に登録 されていれば、運用会社が投資家保護の規制に違反をすれば罰則を受けます。
※ 3 裁定取引とは、同一の商品などの取引品目で地域や決済日の違いによって生じる価格差を利用して利鞘を稼ぐ取引です。
※ 4 「つなぎ売り」とは、株券が到着するまでの間に売却値段を確定する取引で、株券を所有しないで売却する「空売り」とは違う取引です。
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「ミューチュアル・ファンド」と「ヘッジファンド」の 主な違い |
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